俳優、ミュージシャン、そしてアーティストとしても活躍する浅野忠信さん初の児童向けの本は、文字なし、色なしの筆線画によるストーリーです。
とてもシンプルな絵なのに、見れば見るほどそのページ展開や主人公の微妙な動きで心の深いところにやわらかな揺さぶりをかけてきます。結末はきっとあなたの気持ちを温かくさせるでしょう。
若芽舎児童書シリーズ第1弾『おぱんつくん』では、モデルでイラストレーターの香菜子さんが生み出した「おぱんつくん」という癒されるキャラクターと一緒に、今までの既成概念から解かれて「考えて作ってみる」「楽しんで試してみる」という要素などが入ったワークブックを製作しました。
第2弾の『845』では、作者の浅野忠信さん得意の筆タッチによる線画で描かれた「はしご」を上り下りする影の人の脳裏に浮かんでいるであろう思いや言葉を、自分の想像と照らし合わせることもできるでしょう。もしくは「はしご」以外何もない白い空間を自由な発想で埋めることもできるでしょう。言葉でのコミュニケーションをゼロにしたこの絵本には、作者の浅野さんからはなんら説明や解説などもつけ加えられていません。少し成⻑したお子さんにはあえてその内容を親たちが言葉で答え合わせする必要はありません。絵が記憶の奥底にとどまり、10年後、20年後、30年後であっても、それらが脳裏に呼び覚まされた瞬間、何かしらの意味を与えてくれるでしょう。
判型:H190mm×W150mm、外寸サイズ198mm×157mm
48P